【パレスチナ最後の石鹸工場】存続の危機にあるパレスチナ伝統石鹸を未来につなげたい
【パレスチナ最後の石鹸工場】存続の危機にあるパレスチナ伝統石鹸を未来につなげたい
905 支援者数
¥206,717.00 現在までの支援総額
【ご支援いただきありがとうございます】
パレスチナの状況が悪化し、継続した支援が必要なため支援期間を無期限に延長させていただきました。
※今回のリターン品は、一部の石鹸を除き、2025年1月下旬の発送を予定しています。発送時に発送のご案内メールをお送りいたします。
※今後、パレスチナの情勢悪化により石鹸がお届けできなくなった場合、その時点で全額を返金いたします。
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【パレスチナ最後の石鹸工場】
存続の危機にあるパレスチナの伝統石鹸を支援
戦火はガザ以外にも拡大しており石鹸工場も巻き込まれました。
パレスチナに縁を頂いた日本人として、出来得る限りのことをしていきたいと考えプロジェクトを起案いたします。
どうか皆様のお力をお貸しください。
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Nablus1611伝統石鹸 使用感レビュー
*Nablus1611伝統石鹸は、過去試験的に約30名の方に使用いただいたことがあります。その方々から寄せられた手書きのレビューから一部を抜粋し記載します。
大人はつっぱらないし、お肌のカサカサ感もでません。泡もとってもしっとり濃厚できもちいいです。
子供もこの泡に大喜びで毎日楽しんでします。
ナーブルスソープ社代表 トゥベレ氏との会話 / 2024年11月22日
藤原:
パレスチナの現状はどうなっていますか?
日本ではパレスチナについての情報があまりないので、今起こっていることを共有したいと思っています。
ナーブルスソープを販売することで、より多くの日本人にパレスチナについて知ってもらいたいのです。
トゥベレ氏:
パレスチナの状況は非常に複雑で深刻です。
ガザ地区では戦争というよりも、まるで虐殺のようです。
彼らはすべての人やすべての物を破壊しています。
人々は苦しんでおり、多くの命が失われ、死者は60,000人以上です。
負傷者や障がいを負った人も多くいます。ほとんどが赤ちゃん、子供、高齢者、女性です。
ニュースで見ているかもしれませんが、完全に災害です。特に人口が密集している小さなガザの地域で、このようなことは世界中で前例がありません。
さらに、食糧や水、衣服、住まい、そして安全といった生活必需品が全く足りていません。
残念なことに、この虐殺や恐ろしい犯罪を止めようと真剣に動いている国や人はいません。
正直に言えば、パレスチナ人として、私たちはこの不公平な世界に対する信頼を失ってしまいました。
10月7日以前、この世界は常に自由や人権、動物やLGBTQの権利の保護を呼びかけてきました。
パレスチナの他の地域、西岸地区もまた、不安定で深刻な状況です。
イスラエル軍は常に攻撃、破壊、殺害を繰り返しており、都市や村、道路を醜いチェックポイントで封鎖しています。
人々は自由に移動することさえ許されていません。
藤原:
ひどいですね... ナーブルスはどうですか?戦争は工場に影響を及ぼしていますか?
トゥベレ氏:
工場は無事で、まだ稼働しています。しかし、時にはチェックポイントが閉鎖されたり、一部の人が通れなかったり、問題が発生することがあります。
工場はナーブルスの近くにある工業地帯にあり、私のチームのほとんどがこの地域の人々なので、私や兄弟、息子が工場に行けなくても、チームはそこにいます。
もちろん、現地の市場は経済的に壊滅状態で非常に弱くなっていますが、輸出はなんとか可能であり、石鹸の輸出は続けています。
ただし、不安定な情勢の影響で発送の遅延が発生することがあり、それにより先進国からの注文キャンセルが相次いでいます。
その結果、売上は減少しており、ナーブルスソープという地域経済を支える重要な産業も危機的状況にあります。
あなたもご存じの通り、パレスチナ人として私たちは長い間この悪い状況に直面してきました。
イスラエルの占領以来、私たちはこの憎しみの占領が課した厳しい条件に適応し始めており、生き続け、祖国に残るために、困難で一時的な解決策を見つけてきました。
この困難な状況の打開策が見いだせずにいます。状況は悪化し続けています。
藤原:
私たちもできうる限りのことをしていきたいと考えています。
いただいた情報を私たちのウェブサイトに掲載してもよろしいでしょうか?
日本の人々にパレスチナの悪化している現状を知らせたいのです。
ナーブルスソープというパレスチナの伝統産業をより多くの日本人に知ってもらい、パレスチナの現状を知ってもらいたいのです。
トゥベレ氏:
ありがとうございます。
どうか日本の皆様へこの惨状を知らせてください。
宜しくお願いします。
ユネスコ無形文化遺産に登録されました
2024年12月4日、ナーブルスソープが「ユネスコ(UNESCO)無形文化遺産」に登録されました。
ウォールストリートジャーナルに掲載されました
2024年11月5日、パレスチナにおけるナーブルスソープの現状「西岸地域は経済崩壊の瀬戸際」が掲載されました。
東京新聞に掲載されました
当プロジェクトが2024年7月4日の東京新聞「戦火のせっけん 助けて」に掲載されました。
日経新聞に掲載されました
当クラウドファンディングが2024年7月12日日経新聞一面「春秋」に掲載されました。
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「パレスチナで今後も石鹸造りを続けられるかわからない。」相談を受け、緊急でプロジェクトを起案いたしました。
当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
私は世界のオーガニック(原材料に化学農薬不使用・化成肥料不使用、環境ホルモン不使用、遺伝子組み換え技術不使用)コスメを中心に取り扱う輸入貿易会社、YOURORGANICS合同会社のふじわらと申します。2024年4月28日日曜日、パレスチナの石鹸工場側より戦火に巻き込まれた旨を伝えられました。
状況は深刻で、石鹸造りを続ける見通しが立たない状況。
関ヶ原の戦いの11年後にあたる1611年に創業したこの石鹸工場は、パレスチナに残る2つの最後の石鹸工場の一つで、世界向けて販売する唯一の石鹸工場。
この石鹸工場は少し特別で、彼らの工場が閉鎖されることは、事実上パレスチナの石鹸造りの歴史が途絶えることと同義です。 -
ガザでの戦火の広がりとともに、会社としても、個人としても微力ながら支援を続けていましたが、今回彼らにおきた悲劇的な現状を知り、中途半端な支援に終始していたことを痛感しました。
皆様のお力を貸していただきたく、プロジェクトを起案するに至ります。
心苦しい内容が多くなりますが、今起きている現状を合わせてお伝えいたします。どうか最後までご覧いただけますと幸甚です。
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ヨルダン川西岸地区、Nablus地方に訪れた戦火
パレスチナ工場を取り巻く状況は、ただただ言葉を失うものでした。
現在の戦火は既にガザだけではなくパレスチナ全土へと広がり、子供と女性を中心に、多くの市民に犠牲が出ています。 -
石鹸の原材料であるオリーブ農場も戦場となり、昨年度オリーブの実は殆どの木が実らなかったそうです。そして2024年4月15日。石鹸工場を経営する一族の中から犠牲者が出ました。
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*注:写真の男の子は別の被害者。彼らの親戚の子ではありません。
ガザとは真逆に位置する穏やかな地、ヨルダン川西岸地区のNablus地方。
安住の地のはずでした。
日本語で得られる現地の情報は殆どなく、英語で情報を取得していましたが、語られる現実は悲劇でしかなく、その惨状にただただ絶句しました。
現在では毎日銃声が鳴り響き、毎日一般市民が凶弾の犠牲となっています。
ガザ地区への本格的な軍事攻撃が始まった2023年10月7日以降、同地区に住む117人の子供たちが命を失いました。
衣食住に移動も制限され、石鹸の主原料が採れず、親類の子供を失い、これからのことはわからないと語る言葉によぎったのは火垂るの墓の節子の顔。
返せる言葉を、私は持っていませんでした。 -
パレスチナ最後の石鹸工場
Nablusの石鹸は10世紀から現在まで、パレスチナ・西岸地域で作られてきました。しかし政治的な緊張や軍事的な衝突、度重なる戦火により工場の多くが閉鎖されました。
1900年代には数十軒あった工場が、今ではたったの2軒しか残っていません。 -
(出典:PASSIA)
その歴史は古く、現存する記録ではこの地域では10世紀頃から石鹸交易が始まりました。
15世紀から16世紀にかけて地中海の隅々の島まで流通。そこから英国のクイーン・エリザベス1世までの道のりを辿りました。 -
エリザベス女王1世はこの石鹸を大絶賛し、その後ヨーロッパ人女性の間に美容成分を多く含んだパレスチナの石鹸が広まっていくのにそう長くはかかりませんでした。
イギリス統治時代(1920年-1949年)、イギリス政府は1934年にロンドン協会でその石鹸の分析を行い、その成分が完全に天然で化学物質無添加であるというお墨付きを与えました。
香港総督を務めたイギリスの政治経済学者・旅行家ジョン・バウリング氏(John Bowring)は、1830年代に、”レヴァント(東部地中海沿岸地方の歴史的な名称)で非常に重要とされている石鹸”と評価しています。
パレスチナに10世紀より伝わる伝統的な手作り石鹸の製法は、石鹸一族Tubeileh(トゥベレ)家に伝わる特別な製法を用いて造られています。
床に敷き詰められた石鹸は石鹸工により成形され、積み上げられた石鹸の美しい幾何学模様は度々世界に伝えられました。
この石鹸を切る石鹸工は、Tubeileh(トゥベレ)と呼ばれます。
彼らこそ、この石鹸工の正式名称の語源となった一族です。 -
現在私たちが日本で販売するNablus Soapは、トゥベレ一族が新たに手掛けた石鹸で、海外先進国向けに新開発したハイグレードモデルのオーガニック石鹸。
Nablus Soapは国際オーガニック認証エコサートを取得し、原材料に化学農薬不使用・化成肥料不使用、環境ホルモン不使用、遺伝子組み換え技術不使用のエビデンスを有する信頼ある認証済み石鹸として、現代に残る世界最古の石鹸の一つとして、販売されています。
2024年12月には、戦火の中、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。 -
現在販売しているのは2023年までに製造された製品で、これまでのように製造する目途は立っておらず、今のままでは日本国内で発売されるナーブルスソープも、継続して販売できるかどうか分からない状況です。
更に石鹸工場側の話では、エコサート認証団体がパレスチナエリアへの審査員の渡航を完全停止している関係で、今後製造された製品にはエコサート認証が付与されなくなる可能性が高いと説明されました。
主原料であるオリーブの畑も戦場となり、オリーブの収穫量は著しく減ったそうです。 -
状況の悪化
〇ヨルダン川西岸エリアの悪化し続ける状況
先般、ガザの建造物を全て破壊し、ガザへの再入植を進める旨の計画が発表されました。
ヨルダン川西岸エリアでは「西岸の併合」計画に沿った形でパレスチナ住民の水源を制限。これにより16集落が消滅しました。
紀元前から続くとされるオリーブ畑は次々と破壊され、ヨルダン川西岸エリアへの新たな入植計画も示されました。
8月15日にはナーブルス近郊のジト村に覆面などをした入植者が村を石や火炎瓶などで襲撃する事件が勃発。パレスチナ人住民の20代男性が殺害され、もう1人が胸に重傷を負ったと発表しました。
極めて凶悪な事件ですが、このような事件は本当に一部で、国連の人道問題調整事務所によれば、昨年10月以降入植者がパレスチナ人を攻撃する事件は1000回以上発生し、子供660人を含む1390人のパレスチナ人が住む場所を失っています。
パレスチナ側は治安当局が暴力的な入植者による集落攻撃を容認していると何度も非難しています。
〇停戦は不可能か
平時の感覚で聞くと卒倒してしまいそうな事件ばかりですが、彼の地はロシアでのユダヤ人の迫害を背景にパレスチナ移住が盛んになった19世紀末から100年以上の間ずっと有事の地なのです。
今回のきっかけとなる2023年10月7日、ハマスによる攻撃で1200人が死亡し、251人が人質となりました。
それ以降、ガザだけでも41,000人以上が死亡、9万人以上が負傷。同地区は封鎖され深刻な水・食糧・物資が枯渇する状況が半年以上続き、動物のエサを食べて飢えをしのぐ状況です。
国連による再三の非難決議・停戦要求は全て無視され、状況は改善の兆しが見いだせないまま時間だけが過ぎています。
全ての国連加盟国は安全保障理事会の決定を受諾し実施することに同意しているものの、その決議には法的拘束力はありません。
昨日、国連にてパレスチナのアッバス議長が「この狂気を続けることは出来ない。全世界に責任がある。」と述べました。
ガザは事実上人の住めない場所に変わりました。
パレスチナの人々には、文字通り自由や独立は許されていません。
停戦に応じる様子はなく、各国の懸念は深まっています。手の打ちようが無いのです。
今月26日、ニューヨークに到着したネタニヤフ首相は、翌日の演説を前にレバノンへの空爆について「われわれの政策は明確だ。全力でヒズボラを攻撃し続ける。われわれの目標をすべて達成するまで、何よりも北部の住民が避難先から安全に自宅に戻れるようになるまでだ」と述べています。
翌27日には、「国連は世界中の公正な人々からは茶番劇としか見なされないだろう」と述べています。レバノンとの戦争が始まった今、この争いの終わりは見えません。
〇無期限の支援
石鹸工場側と話しをし、紛争が続く限り無期限で支援を継続するこ