【パレスチナ最後の石鹸工場】存続の危機にあるパレスチナ伝統石鹸を未来につなげたい
【パレスチナ最後の石鹸工場】存続の危機にあるパレスチナ伝統石鹸を未来につなげたい
691 支援者数
$22,180.00 現在の支援総額
【クラウドファンディング再開】
パレスチナの状況が悪化し、継続した支援が必要なため支援期間を無期限に延長させていただきました。
※次回のリターン品は、12月下旬頃にヤマト運輸にてお届けいたします。(不在の場合は不在票にもとづいて再配達のご依頼を行ってください)
※パレスチナの情勢悪化により石鹸がお届けできなくなった場合、その時点で全額を返金いたします。
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【パレスチナ最後の石鹸工場】存続の危機にあるパレスチナの伝統石鹸救済プロジェクト。戦火はガザ以外にも拡大しており石鹸工場も巻き込まれました。パレスチナに縁を頂いた一人の日本人として、出来得る限りのことをしていきたいと考えプロジェクトを起案いたします。どうか皆様のお力をお貸しください。
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Nablus1611伝統石鹸 使用感レビュー
*Nablus1611伝統石鹸は、過去試験的に約30名の方に使用いただいたことがあります。その方々から寄せられた手書きのレビューから一部を抜粋し記載します。
大人はつっぱらないし、お肌のカサカサ感もでません。泡もとってもしっとり濃厚できもちいいです。
子供もこの泡に大喜びで毎日楽しんでします。
東京新聞に掲載されました。
当プロジェクトが7月4日の東京新聞「戦火のせっけん 助けて」に掲載されました。
日経新聞に掲載されました。
当クラウドファンディングが7月12日日経新聞一面「春秋」に掲載されました。
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「パレスチナで今後も石鹸造りを続けられるかわからない。」相談を受け、緊急でプロジェクトを起案いたしました。
当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
私は世界のオーガニック(原材料に化学農薬不使用・化成肥料不使用、環境ホルモン不使用、遺伝子組み換え技術不使用)コスメを中心に取り扱う輸入貿易会社、YOURORGANICS合同会社のふじわらと申します。2024年4月28日日曜日、パレスチナの石鹸工場側より戦火に巻き込まれた旨を伝えられました。
状況は深刻で、石鹸造りを続ける見通しが立たない状況。
関ヶ原の戦いの11年後にあたる1611年に創業したこの石鹸工場は、パレスチナに残る2つの最後の石鹸工場の一つで、世界向けて販売する唯一の石鹸工場。
この石鹸工場は少し特別で、彼らの工場が閉鎖されることは、事実上パレスチナの石鹸造りの歴史が途絶えることと同義です。 -
ガザでの戦火の広がりとともに、会社としても、個人としても微力ながら支援を続けていましたが、今回彼らにおきた悲劇的な現状を知り、中途半端な支援に終始していたことを痛感しました。
皆様のお力を貸していただきたく、プロジェクトを起案するに至ります。
心苦しい内容が多くなりますが、今起きている現状を合わせてお伝えいたします。どうか最後までご覧いただけますと幸甚です。
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ヨルダン川西岸地区、Nablus地方に訪れた戦火
パレスチナ工場を取り巻く状況は、ただただ言葉を失うものでした。
現在の戦火は既にガザだけではなくパレスチナ全土へと広がり、子供と女性を中心に、多くの市民に犠牲が出ています。 -
石鹸の原材料であるオリーブ農場も戦場となり、昨年度オリーブの実は殆どの木が実らなかったそうです。そして2024年4月15日。石鹸工場を経営する一族の中から犠牲者が出ました。
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*注:写真の男の子は別の被害者。彼らの親戚の子ではありません。
ガザとは真逆に位置する穏やかな地、ヨルダン川西岸地区のNablus地方。
安住の地のはずでした。
日本語で得られる現地の情報は殆どなく、英語で情報を取得していましたが、語られる現実は悲劇でしかなく、その惨状にただただ絶句しました。
現在では毎日銃声が鳴り響き、毎日一般市民が凶弾の犠牲となっています。
ガザ地区への本格的な軍事攻撃が始まった2023年10月7日以降、同地区に住む117人の子供たちが命を失いました。
衣食住に移動も制限され、石鹸の主原料が採れず、親類の子供を失い、これからのことはわからないと語る言葉によぎったのは火垂るの墓の節子の顔。
返せる言葉を、私は持っていませんでした。 -
日本で発売する「Nablus Soap」製造再開の目途は立たず
Nablusの石鹸は10世紀から現在まで、パレスチナ・西岸地域で作られてきました。しかし政治的な緊張や軍事的な衝突、度重なる戦火により工場の多くが閉鎖されました。
1900年代には数十軒あった工場が、今では二軒しか残っていません。 -
(出典:PASSIA)
その歴史は古く、現存する記録ではこの地域では10世紀頃から石鹸交易が始まりました。
15世紀から16世紀にかけて地中海の隅々の島まで流通。そこから英国のクイーン・エリザベス1世までの道のりを辿りました。 -
エリザベス女王1世はこの石鹸を大絶賛し、その後ヨーロッパ人女性の間に美容成分を多く含んだパレスチナの石鹸が広まっていくのにそう長くはかかりませんでした。
イギリス統治時代(1920年-1949年)、イギリス政府は1934年にロンドン協会でその石鹸の分析を行い、その成分が完全に天然で化学物質無添加であるというお墨付きを与えました。
香港総督を務めたイギリスの政治経済学者・旅行家ジョン・バウリング氏(John Bowring)は、1830年代に、”レヴァント(東部地中海沿岸地方の歴史的な名称)で非常に重要とされている石鹸”と評価しています。
パレスチナに10世紀より伝わる伝統的な手作り石鹸の製法は、石鹸一族Tubeileh(トゥベレ)家に伝わる特別な製法を用いて造られています。
床に敷き詰められた石鹸は石鹸工により成形され、積み上げられた石鹸の美しい幾何学模様は度々世界に伝えられました。
この石鹸を切る石鹸工は、Tubeileh(トゥベレ)と呼ばれます。
彼らこそ、この石鹸工の正式名称の語源となった一族です。 -
現在私たちが日本で販売するNablus Soapは、トゥベレ一族が新たに手掛けた石鹸で、海外先進国向けに新開発したハイグレードモデルのオーガニック石鹸。
Nablus Soapは国際オーガニック認証エコサートを取得し、原材料に化学農薬不使用・化成肥料不使用、環境ホルモン不使用、遺伝子組み換え技術不使用のエビデンスを有する信頼ある認証済み石鹸として、現代に残る世界最古の石鹸の一つとして、世界中で発売されています。 -
現在販売しているのは2023年までに製造された製品で、これまでのように製造する目途は立っておらず、今のままでは日本国内で発売されるNablus Soapも在庫が無くなった時点で販売終了は避けられない状況。
日本では9種類を販売していましたが、既に在庫切れとなった種類もあり、現状打開策も善後策もありません。
更に石鹸工場側の話では、エコサート認証団体がパレスチナエリアへの審査員の渡航を完全停止している関係で、今後製造された製品にはエコサート認証が付与されなくなる可能性が高いと説明されました。
昨年、主原料であるオリーブの畑も戦場となり、オリーブの収穫量は著しく減ったそうです。 -
状況の悪化
〇ヨルダン川西岸エリアの悪化し続ける状況
先般、ガザの建造物を全て破壊し、ガザへの再入植を進める旨の計画が発表されました。
ヨルダン川西岸エリアでは「西岸の併合」計画に沿った形でパレスチナ住民の水源を制限。これにより16集落が消滅しました。
紀元前から続くとされるオリーブ畑は次々と破壊され、ヨルダン川西岸エリアへの新たな入植計画も示されました。
8月15日にはナーブルス近郊のジト村に覆面などをした入植者が村を石や火炎瓶などで襲撃する事件が勃発。パレスチナ人住民の20代男性が殺害され、もう1人が胸に重傷を負ったと発表しました。
極めて凶悪な事件ですが、このような事件は本当に一部で、国連の人道問題調整事務所によれば、昨年10月以降入植者がパレスチナ人を攻撃する事件は1000回以上発生し、子供660人を含む1390人のパレスチナ人が住む場所を失っています。
パレスチナ側は治安当局が暴力的な入植者による集落攻撃を容認していると何度も非難しています。
〇停戦は不可能か
平時の感覚で聞くと卒倒してしまいそうな事件ばかりですが、彼の地はロシアでのユダヤ人の迫害を背景にパレスチナ移住が盛んになった19世紀末から100年以上の間ずっと有事の地なのです。
今回のきっかけとなる2023年10月7日、ハマスによる攻撃で1200人が死亡し、251人が人質となりました。
それ以降、ガザだけでも41,000人以上が死亡、9万人以上が負傷。同地区は封鎖され深刻な水・食糧・物資が枯渇する状況が半年以上続き、動物のエサを食べて飢えをしのぐ状況です。
国連による再三の非難決議・停戦要求は全て無視され、状況は改善の兆しが見いだせないまま時間だけが過ぎています。
全ての国連加盟国は安全保障理事会の決定を受諾し実施することに同意しているものの、その決議には法的拘束力はありません。
昨日、国連にてパレスチナのアッバス議長が「この狂気を続けることは出来ない。全世界に責任がある。」と述べました。
ガザは事実上人の住めない場所に変わりました。
パレスチナの人々には、文字通り自由や独立は許されていません。
停戦に応じる様子はなく、各国の懸念は深まっています。手の打ちようが無いのです。
今月26日、ニューヨークに到着したネタニヤフ首相は、翌日の演説を前にレバノンへの空爆について「われわれの政策は明確だ。全力でヒズボラを攻撃し続ける。われわれの目標をすべて達成するまで、何よりも北部の住民が避難先から安全に自宅に戻れるようになるまでだ」と述べています。
翌27日には、「国連は世界中の公正な人々からは茶番劇としか見なされないだろう」と述べています。レバノンとの戦争が始まった今、この争いの終わりは見えません。
〇無期限の支援
石鹸工場側と話しをし、紛争が続く限り無期限で支援を継続することを伝えました。
出来る限り力になりたいと伝え、日本の皆に支援をお願いしてみると伝えました。トゥベレ氏は感涙していました。
そして2023年11月に古い工法で造った石鹸が残っていることを教えてくれました。
この古い工法で造った伝統石鹸を、是非日本の人達に使って欲しいと伝えられました。
その場で承諾し、今クラウドファンディングの記事を書いています。
パレスチナ全域で強行される攻撃は目を覆う話ばかりですが、出来うる限り私たちも支援を続けてまいります。 -
支援のリターンについて
支援のリターンは、パレスチナに保管されている伝統石鹸を買って応援、もしくは直接応援(石鹸非購入)の2種を考えました。(素晴らしい製品なので、もちろん使って頂きたいです。)
戦時中であるため、購入品が日本に届かない可能性もあります。(その場合は全額返金いたします。)
発案段階で不確定要素が多く、輸送が極めて不安定であるため、状況に変更があり次第、支援をいただいた方へご報告させていただきます。
輸送に海路を使うことが出来ず、飛行機で輸送する必要があり、更には円安の影響もあり、価格は割高です。
その上でのお願いになります。
どうか皆さまの力をお貸しください。 -
①欧州に保管されている石鹸を購入して支援製品名:Nablus1611伝統石鹸(日本未発売品)
400年以上前からトゥベレ一族に伝わる古来の製法で造られたオーガニック石鹸(洗顔用・全身用)
*2023年11月製造品:オーガニック認証エコサート取得済み
②御礼メール及びプロジェクト進捗のご報告(直接支援)
お礼メールと共に、プロジェクト状況をメールにてご報告いたします。 -